只被ふ為なら美しさ等どうでもいい。
だが美しさは着たい気持ちをそゝる。
だから美しさが着物をもっと着物らしくする。
柳宗悦『用と美』
わたしの今年のテーマは柳宗悦と手仕事そして美。
ゆっくりでもいいから止まらなければ、きっと私が言葉にしたい真理に行きつけるのではないかな、、、そんな期待をしているところです。
今月で終わってしまう世田谷美術館の特別展「民藝MINGEI」展にようやく行くことができました。
直観で見る
心で見る
これ、好きかも。
なんだろう、魅かれる。
説明のつかない曖昧なそれだけで
もしも作品の奥にある
私たち人類が共有するであろう美と光に触れることが
叶うのだとしたら
わたしは
このふわふわとした不思議な気持ちを確かめに
辿り着くべきまだ見ぬ世界への扉を探しに
何度でも
民藝の先人たちに会いに行きたい
と思うのです。
生活の中の美とはいったい何なのか?
民藝とは何なのか?
柳宗悦から始まる民藝運動の歴史と今そしてこれからを展望する民藝MINGEI展。「衣・食・住」をテーマに味わい深い作品が展示されています。
一番印象的だったのは、1941年に実際に柳が手がけた「生活展」を再現したコーナー。
暮らしの中にどのように民藝を取り込み楽しむか
こういうモデルルームのような展示方法は当時とても珍しく画期的だったそうです。
生活から切り離された作品だけを鑑賞しては
美術品の鑑賞と何ら変わりがなくなってしまいます。
民藝展に展示されたどの作品も
自分だったらどんな場所に置きたいかな?
どんな時に使いたいかな?
あの人にプレゼントしたいな!
そんな風に「自分ごと」として鑑賞できたらもっと楽しそうです。
展示を見終えた後、ショップが楽しすぎました!
つい手に取りたくなるものばかり。
限定グッズあり。
濱田窯やリーチ窯の作品あり。
民藝の心を引き継ぐMOGI Folk Artが買い付けた品々あり。
ガラス越しではなく、作品の息遣いを直に感じられる素敵なショップでした。
【INFO】
民藝 MINGEI
世田谷美術館
2024年6月30日まで開催
10時~18時
月曜日休館
一般1700円
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