「日本に住みたいね」
「引っ越そうよ」
そんな会話はよく家族内でありました。
でも、だからといって、すぐに引っ越しの期日を決められたわけではなく、、、、やはり未知のことに対しては恐怖がつきものですからね。変化が怖くなったりするわけです。
家を売りに出す決断をするまでにもずいぶん時間がかかったのですが、いざ売りに出したら、戦争&インフレの影響でデンマークの不動産バブルにもかげりが見えてきて、、、、
「半年前だったら、2週間ぐらいですぐ売れたと思うよ~」
なんて不動産屋さんに言われるぐらい、最悪のタイミングで売りに出すことになったのでした。
結局、家は売れず。
「夏に引っ越すつもりでいるのに、どうしたらいいの?」
「やっぱり日本移住はあきらめる?」
そんな考えまでもが頭をよぎる中、
なんと私たちは「えい、もうどうにでもなれ~!家が売れなくても、職がなくても、なんとかなる~!」と片道切符を買ってしまったのです。
最初は「家が売れたら」という条件付きだったものを、「家が売れても売れなくても、なにがなんでも行く」に切り替えたわけです。
だって、日本に引っ越すことを念頭にこれまでいろいろと準備をしてきたのに、ここで諦めてしまってはきっと一生後悔するはずです。今考えると、「よくできたな~」と呆れちゃいますが、これが正解でした。
そうしたら、なんと、家を借りたいという人が現れたのです。
それも、賃貸に切り替えた数日後にです。半年間、ただのひとりも家を見学に来なかったのに、賃貸にしたらすぐに借り手が見つかってとんとん拍子に契約が進みました。
もうね、これが狐につままれた感じなのでしょうね。
それ以来、私たちの間ではその後に起こる様々な奇跡は「片道切符の威力」ということになっています。(笑)
何かを本気でガラリと変えたいと思ったら、この片道切符を思い出して、まずは高らかに宣言してしまおう。そんな先手必勝術を学んだのでした。
3月末に4人分の航空券を買ってしまった私たち、えらい!
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